子供たちには父母しかいない
生まれてきた子供には、ほしいもの、所有したいものがあるのでしょうか
大人たちのようにお金や権力といったものを必要としません。
あ子供はただただ母親の存在、そして母親の乳房をほしがります。
徐々に成長しながら「言葉」を習得していきますが
一番初めに所有する言葉は「ママ」
そして「マンマ(ごはん)」となる。
このことも、子供が一番欲しがっているものから優先的に言葉を覚えていくようになります。
では「パパ」という言葉はどうでしょうか。
父親の存在は「言葉」を覚えていく過程で、
「パパ」という言葉と父親の存在が日常、習慣的に一致する環境があって
「パパ」の存在と言葉が結びついて学びとっていくことになります。
従って、言葉を一つ一つ所有しつつ学ぶことも、父と母以外からに他ありません。
私達はこうした事実を独身時代に「知識」として知っておく必要があります。
もちろん学生時代に何等かの形で情報として耳に入れてきたことでしょうが
結婚前の成人となった男女に
特に男性には、子供がどのように成長していくのかを「知らせる」機会をもたせたいものです。
核家族化の進行
そして、ここ最近では片親によって育てられた子供たちも多いこと
また極端な個人主義の浸透もあって
子供を父親と母親の愛情の中で育てるべきだというごく当たり前の基本的な心が、
多くの結婚前、年頃の男女の心の中に失いかけています。
「家庭」という環境の中で人が人らしく成長していくということを
多角的に知らしめる必要があるのです。